人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ポット

ポット_b0148465_10294945.jpg


50年来のパパさんの友人にとてもユニークな人がいます。
港のビルの一階に何処から集めて来たのかな?と思えるような骨董と とても売り物にはなれそうも無い萎びた野菜等を雑多に並べ 其の奥に寝泊まりしているひょうきんな人。
川柳が上手くて自費出版もした位で 店先には段ボールに殴り書きした彼の時代を風刺した句が点在している面白い店です。
彼がお墓掃除等のアルバイトで店を留守にしているときは 通りかかった彼の友人が店番をしている事もあるので そこへ行くと会いたかった人にひょっこり会えたりもする 汚いけど貴重なお店。

何時だったか彼からの年賀状に「貧乏人にも お金持ちにも 正月はやって来る!」と云うのがありましたが 思わず笑ってしまう彼の句には 人柄の良さも滲み出て 愛される句と人物です。
息子達にも気にかけてくれ、取り壊す家の廃材を分けて貰う手配や何かとお世話になっています。

先日帰郷の挨拶に行ったら笑顔で迎えてくれましたが いつも私が髪にとめている赤いクリップを見て「その頭の赤いリボン 何とかならんのか?」といたくご不満の様子。帰るまでの間に何度もブツブツ云ってましたよ。 (笑)

店先のレジ籠が空だったので何か無いかと見回すと 薔薇の絵がプリントされた其の店には不似合いのホウロウのポットが目に止まり 値段を訊ねたら「うちの店はお客が値段を付けるとさ 其の値段で人柄が分かるとたい!」と返って来ました。
困ったなぁ〜と迷い乍ら 500円玉をポンと籠に入れると「見え張らんでもよか!」だって。
愛ちゃんも可愛い瓶を見つけて何枚かの百円玉を籠に放り込んでたようです。

アルバイトに店番を!と申し込んだら残念乍ら見事に断られてしまいました。
by fuchanmama | 2011-05-15 11:14 | つぶやき | Comments(0)

夕日が美しい部屋からの便り


by fuchanmama